思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

同時期にモロかぶりした映画として話題になった、十分トンデモだと思っていた『ホワイトハウス・ダウン』より、さらにトンデモなバカ映画。
あちらの敵がイスラム系だったのに対し、本作は北朝鮮
韓国の大統領との会談のためにやってきた一団が、大統領以外すべて北朝鮮のテロリストに乗っ取られていたという設定からありえない。そちらが内側からのテロなら、外からはコンテナ車を含め、手持ち武器などを大量に携帯した兵士が乱入する。これまたいくら外側でもノーチェックってことはないやろ?
まあ、その辺さえ受け入れられれば、そこからは『ランボー 最後の戦場』ばりにテロリストだけでなく、ホワイトハウスの警備員、軍人、などなど次々に血しぶきをあげて人間が殺されていく殺戮シーンが見どころとなる。
ペンタゴンへの中継で、人質を撃ち殺していくのを見せるのは、自称イスラム国の手口を彷彿させる。
前提こそありえないが、テロリストの実情をある意味リアルに描いているものとして、ぜひとも森永卓郎とかに見て欲しい作品である(´д`)
大統領のキャスティングに説得力がないのは『〜ダウン』と同様で、本作でも最後に演説しているシーンなどで顕著だが、大統領どころかせいぜい大尉か、報道官レベルにしか見えない。
結局人質にされた後は下院議長役のモーガン・フリーマンが貫禄を見せつけて臨時大統領を演じるのだが…。ある意味大統領役のジェラルド・バトラーへの嫌がらせかも(^_^;)
武器・兵器関係では、まずは輸送機を改造して胴体に6対くらいのガトリング砲を装備しているが、いくらなんでもラプターに敵わないなんてことはないだろう(まあステルス機はドッグファイトでは意味がないのだが。むしろF16が出てこない方がおかしいのか)。その後にワシントンDC市街を蹂躙していくのも、作戦的に意味がないのは置いておくと、まるで怪獣映画の都市破壊シーンみたいで面白い。オベリスクが崩れるのも、妙なケレン味があるというか、はっきり言って『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』のオマージュだろう。
あとはビックリドッキリメカか?という感じでホワイトハウスの頭から出てくるファランクスみたいな機関砲の曳光弾の弾道が良かった。
ま、全体的にCGっぽさが残るので、レンダリングのクオリティはイマイチ。その辺りもB級っぽいところ。
ミステリーとしてみれば、最後にテロリストの要求を飲んで(これまた現実的にはありえないだろう)派遣されたヘリに乗り込んだ黒衣の一団が、ヘリ共々自爆するところ。人質とテロリストを同じ服装(すっぽり頭巾を被る)にすることで狙撃を防ぐだけかと思いきや、実は中に残っていた、というレッドへリングである。

エンド・オブ・ホワイトハウス [Blu-ray]エンド・オブ・ホワイトハウス [Blu-ray]

TCエンタテインメント 2013-11-22

不思議な本だ。ムックだと思っていたが、雑誌?
それにしては、特集と新製品紹介のみ、という変な雑誌である。
作例記事にしても、塗装が先にあって、組み立てが後、というこれまた変な構成。
内容自体は、72から35まで(そういや48がなかったなぁ)、入門編から海外モデラーのものまで幅は広い。

陸上自衛隊模型の教科書 (スケールモデル ファン Vol.23)陸上自衛隊模型の教科書 (スケールモデル ファン Vol.23)
αプロダクション

新紀元社 2015-08-07