思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

イメージしてたのと違ったから評価が低いのかなぁ…。
権力志向の老中からの無理難題(『忠臣蔵』の浅野内匠頭を連想させる)で、北関東に帰ってきたばかりなのに再び江戸へ参勤するように上意が降った。
出頭するなら責任者だけ良いと思うのだが、少なくとも、映画では参勤交代の体裁を整える理由が分からない。
まあ、そこまではいいとして、要するに無理難題を、頓智や機転を利かせる、ミッションクリア系の作品だと思いきや、人情とアクションが前面に出ているので、違和感ありまくりだった。特にラストの江戸の外れらしきところでの大乱闘は開いた口がふさがらないレベル。はっきり言って、これだけでお取り潰しである(´д`)
取手の旅籠での女郎とのエピソードも不要だと思っていたのに、これを最後まで引っ張るのだ。老中の面前でも空気を読まない絡みをするのには閉口した(その所業ではなく、そういうエピソードを入れる演出に)。そもそも、なんで江戸城の門を入ってすぐのところで詮議をするのか??
忍びのアクションも不要。
要するに、本作には本筋が3割で、7割が不要なのだ。本末転倒とはこのこと。

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松竹 2014-11-12