思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

おっぱいバレー
☆☆☆★

これは、島本和彦の『逆境ナイン』と『無謀キャプテン』の関係に当たるのではないか。
映画『逆境ナイン』と『おっぱいバレー』はともに羽住英一郎監督作品だし、ロケ場所もかなり共通している。黒いユニフォームの強豪校との対決や、初戦が不戦勝、というところも同じだ。
まあ、やる気のない運動部が、あることをきっかけに一念発起する、というのはスポーツものとしてはありがちな展開であるのだが…。
今回は新任の女教師のおっぱいを見る約束をとりつける、というコメディ的な展開。
昭和の(わざわざ現代ではなく、昭和の九州という設定になっている)素朴な田舎の中学生、というところを強調して、なるべく嘘くさくないようにはしているのだが…。どうせコメディだし、そこまでしなくてもいいような気もするのだが…。
また、基本的には女教師を主役にした『二十四の瞳』的な側面もある。
起承転結の「転」で、おっぱいを見せる約束が学校側にバレるのは予測できたところだが、最後に本当に見せるかどうかはお手並み拝見、というところ。もちろん綾瀬はるかのおっぱいを(巨匠のシリアスな大作ならともかく、こんなB級映画で)本当に見せるわけもないので、背中から撮る?という可能性も考えたが、健闘を慰めるために胸で泣かせる、というのはうまい落としどころだと思う。

本作で何気なくよかったのは、主役の綾瀬はるかを綺麗に撮っていたところ。これはカメラと照明が頑張ったからかな。髪型のせいもあるのかもしれないが、ちょっと『ガメラ大怪獣空中決戦』の中山忍を連想した。

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VAP,INC(VAP)(D) 2009-10-20