思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

これは伝奇小説やな、やっぱり。
ジャパンタイムスの記事が実在するかどうかが、歴史小説または歴史ミステリーとの分かれ目かも。引用参考文献にジャンパンタイムスが載ってないので伝奇小説だとしたわけ。

「坂本龍馬の暗号」殺人事件 下 (宝島社文庫 C な 2-2)「坂本龍馬の暗号」殺人事件 下 (宝島社文庫 C な 2-2)
中見 利男

宝島社 2009-04-04


平成ガメラ パーフェクション』に続く…と思ったら、あちらは「電撃」系で、こちらは「ホビージャパン」系だったか…。でも、紙面構成はほぼ同じである。編集は同じ人かな?
こちらは1作で同ボリュームなので、充実感は半端ではない。幅広い分野のスタッフにインタビューしたものを、メイキング写真のキャプションなどに反映しているのは『平成ガメラ パーフェクション』と同じ。
ビオランテの未発表だったデザイン経過の公表や、メーサー車やスーパーX2の没デザインも興味深い。あとは横山宏氏の愚痴も(^_^;)。そういえば、ゴジラの画稿が全くないのは、そこそこ方向性が決まっていたから?
シナリオなど企画段階の資料を40ページ近く掲載しているのは、よほどのマニア(まあ、本書を買う時点で十分マニアなのだろうが)か、脚本や企画に実際に携わっている人しか用のないものかもしれない。脚本決定稿に大森監督がコメントをつけているのは、DVD音声解説を補完するところもあり、なかなか心憎い。
編集後記の後のカラーページは、おまけ的な扱い?
ファンにとっては、このためだけでも買う意義があると言えなくもない小高恵美の写真入り新インタビュー。以前、雑誌「電撃ホビーマガジン」のおまけだったか「ホビージャパン」のおまけだったかで、文字インタビューのみ掲載されていて、消息不明的な感じだったのを払拭されたのだが、今回は改めてしっかり登場。ご本人も「ダイエットしなきゃ」とおっしゃっている通り、芸能界的にはおばちゃん体型になってしまったのだが、劇団関係のご主人と、専業主婦中心に子供相手のお芝居をされているという近況も微笑ましい。
メーサー車やスーパーX2のミニチュアも、当時ではなく、現在の(その後の転用や、経年劣化による損傷もそのままの)新撮影、というあたりが本作のコンセプトを表しているのかも(もちろん、製作途中のスナップは前半に収録されているので)。照明やピントの具合によって、パーツの形状は詳細に把握できる。

ゴジラvsビオランテ コンプリーションゴジラvsビオランテ コンプリーション

ホビージャパン 2015-12-16