野口吉昭『チームリーダーに必要なたった1つの力』
「細かさだけですと、
「あのリーダー、やたら細かいな……」
「あの課長、いちいちうるさいよな、子どもじゃないんだから」
こんなふうに言われるのがオチです。
緻密さというのは、相手の立場に立って、変化を見逃さずに先回りできることを言います。」
「叱るときの基本は、「主体性の有無」「相手の立場に立っているかどうか」「法的遵守(コンプライアンス)」「約束を守ったかどうか」といった仕事上の行動を見極めることです。これらに違反したら、迷わず叱りましょう。
そして、ほめるための判断軸は、「部下の進化が認められる」「相手の立場に立った行動をした」「個人ではなくチームの成果になった」」
「V字回復するには、計画的な裏づけが必要なのです。
たとえば、「新製品が次々と投入される」「強力な企業提携が予定されている」「チャンネルの新規展開が実現しそうだ」といった裏づけです。
現状分析もせずに、旧態依然の目標設定をしても、社員のやる気を挽き出すことはできません。(略)新機軸もなしに目標設定しても、チームの自信喪失を招き、復活しにくい負の遺伝子を刷り込むことになってしまいます。(略)自分一人の目標設定ならまだしも、チーム全体の目標の場合、根拠なく設定したら、メンバーには「やらされ感」だけが生まれてしまいます。」
山田浩司『中心企業のための経費削減』
中心企業とはあるものの、支店などの話も出てくることもあり、どちらかというと赤字から脱却できない中規模企業向け、という感じでした。
「1 年商を五億円から七億円にして、1千万円の利益を1400万円にする
2 年商は五億円のままで、経費を減らし利益を1000万円から1400万円にする
実際にやってみるとわかりますが、2のほうが1より労力をかけずに、はるかに簡単に達成できます。」
「利益が出ていない会社の場合(略)続けば、会社はいずれ倒産してしまうからです。この場合、利益が出るまで経費削減をすることが目標となります。では、どうすれば、利益が出るのでしょうか。
毎月の支出を毎月の売上げの範囲に収めればいいのです。」
「固定費の構成比率が大きいと、売上げが減少した場合、赤字に転落しやすくなります。つまり、変動費の構成比率を高めるようにすることが利益を出すポイントとなります。」