思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

レクリエイターズ(3)』
☆☆☆★

ガンダムエース 2018年09月号』
☆☆☆☆☆
「メカニカルアーカイブス」は両軍の艦船特集。全編、これこれ、こういうのが見たかった!というラフ設定の連発。なぜ角川の別冊に載せない!
……は、もしかして『カトキハジメカニカルアーカイブス ジ・オリジン編』を出すつもりなのか?


『モンスター』
☆☆☆☆
NHKの『未解決事件』で、その反吐が出るほどのおぞましさは知っていた。本書では、その複雑な人間関係はもとより、テレビでは放送できないような具体的な暴力、虐待描写が胸に刺さる。これを映画化したら、暴力的な意味だけでなく、裸、レイプさらには心理的拷問性という観点からも成人指定になるよなあ……。
角田の黒幕というか、メンター的な存在としてやくざのMなる人物が挙げられているのだが、既に殺されているこの人物がなぜ仮名なのか。暴力団だから?途中で池田小学校事件のように唐突に比較紹介されな九州の松永監禁連続殺人事件との関係もよくわからない。たまたまイニシャルが同じだが、いくらこちらは逮捕されているから分かるだろうとはいえ、ひとこと読者に断るべきだろう。

「毅然とした態度で美代子らの要求を撥ねつけた者は、散々嫌がらせを受けたり(略)脅されたものの、結果的には難を逃れた。だが(略)同情を寄せるなど少しでもスキを見せた者は、美代子一派にとことんしゃぶり尽くされた」

「運転免許証の更新手続きや住民票移動のチェックなど、理屈のうえでは誰もが可能なことでも、そう簡単に思いつくものでもないし、実際にはなかなかやれるものでもない。つまり、美代子の周辺にはそうした業務を日頃からこなす警察関係者か、弁護士など司法関係者、戸籍などを扱う行政関係者、はたまた日常的にそうした追跡業務を行っている暴力団関係者など専門家たちがいて、何らかの形で協力しているのではないかとの疑惑さえ沸き上がってくる。」

モンスター 尼崎連続殺人事件の真実 (講談社+α文庫)モンスター 尼崎連続殺人事件の真実 (講談社+α文庫)
一橋 文哉

講談社 2015-12-18