『サイボーグ009完結編2』石ノ森章太郎+小野寺丈
☆☆☆★
ジェロニモ編からジョー編まで。
小説の文章として明らかに拙いところが散見され、神との戦いを描くには第一人者とも言える山田正紀や、張々湖やグレート・ブリテン編のユーモア描写には卓越したテレビアニメの脚本も手がけた辻真先(奇しくも両方ともマサキだなぁ…)に執筆を依頼したほうが良かったと思ったのだが…。
あとがきによると、石ノ森章太郎の文章があるところは、極力それを残したそうなので、それはそれでアリだから仕方ない。個人的にはSF小説のプロに任せたほうが良かったと思うのだが…。
プロローグとエピローグでは、病と闘った石ノ森章太郎が、ギルモア博士から、神との戦い方を訊かれるシーンが描かれるが、この展開だと、最後のオチは、「神=石ノ森章太郎」しかないんじゃないの?
「火星の画像を公表する時NASAは決まって赤く修正を施す」
ってホント?
サイボーグ009 完結編 2012 009 conclusion GOD'S WAR II second (角川文庫) 石ノ森 章太郎 小野寺 丈 角川書店(角川グループパブリッシング) 2012-09-25 |