☆☆☆☆
普通に（『アベンジャーズ』並に？）楽しめた。
『マン・オブ・スティール』『バットマンVSスーパーマン』から続く3部作完結編ということもあり、「勝つ」からこその陽性の面白さはある。ただ、本作の倒すべき敵は、フルCGということもあり、『ロード・オブ・ザ・リング』のできそこないみたいで、魅力がない。フルCGでも、『ホビット』のアゾクみたいに、そこそこキャラ立ちできると思うが、本作では、その背景が全く描かれないので、感情移入はもちろん、何のために来たのかも分からない。当然、パワフル以外の恐ろしさも感じない。
それより何より、フラッシュのキャラが最高！ アメリカのあんちゃんなのだが、他の最終映画ならなんてことないのだが、しかつめらしい顔のキャラばかりの本シリーズにおいては、かなり（良い意味で）浮いている。スーパーマンとスピード勝負をしたりするのも微笑ましい。
また、新人ゆえにしり込みする彼に、「まずは1人助けろ」とアドバイスすら先輩の描写もうまい。
アクアマンは、確かに故郷に帰った以外は、水とは無関係。完全にトールキン世界でのドワーフの立ち位置(^^;)
サイボーグは、最初、『ミスター・ガラス』みたいな、シャマランのやつかと、思ったくらい、ショボい。スーツ（？）のデザインもダサいし、黒人の若者というのもマッチしてない。日本のアニメなら、それこそ『サイボーグ007 リ・サイボーグ』のジェットとか『楽園追放』みたいな感じに仕上げるのになぁ……(´Д｀) アメコミのデザインはどいつもこいつもダサいが、サイボーグは最悪。マイケル・ベイ『トランスフォーマー』みたい。
スーパーマンが来てからは、コンビ技は良かったが、スーパーマンが楽勝過ぎて、敵の強さがなくなったのが問題。3部作のラストにして、ヒーローもののカタルシスが出た、というのは良いが。エピローグにしても、本作はヒーロー映画の王道復権、と言えるかも。
