炎のニンジャマン 1 (少年サンデーコミックス) 小学館 1992-06 |
やっぱり初期の島本作品は面白い。
ジャンル的には学園ギャグといえるのだろう。
ギャグ的には忍法パロディもの。
知ってるようで知らない古事記 日本の神話を読みなおす ならや たかし イーストプレス 2001-08 |
まず面白いのが、イラストの「ならやたかし」っていうのが著者の別名であること(こっちが本名らしい)。
つまり同じ人が文章も絵も書いてるのだ。
内容は、古事記の現代語訳。それに作者とアシスタントの会話、という形で解説・ツッコミがあるのが助かる。
戦後教育世代が読んでおや?と思うところや解説がないと違和感を覚えるところがフォローされているのでありがたりい。
とはいえ、それほど読みやすくもなっていないが、原典に忠実にやろうと思えばこのあたりが限界だろうか。
現代語訳にするのはいいが、高天原を「たかまのはら」とかにされるのはどうかなあ…。
あとは歌の現代語訳も、小説家なんだから「〜のことだなあ」みたいな教科書的な訳はやめてほしいところ。
花狂ひ 小池書院 2009-08-29 |
芸術系マンガというのだろうか。
本業がイラストレーターだけあって絵は抜群に巧い。
カバーイラストなんかを見ると伊藤勢のような雰囲気だが、中身は少女漫画風。
雑誌連載されていたものはそうでもないが、描き下ろしらしき最初の2作はトーンを使わず、圧倒的な画力で見せる秀作。
雰囲気的には『甲子夜話』のような日本古来の幻想譚。
ののちゃん 7 いしいひさいち全集 (GHIBLI COMICS SPECIAL) 徳間書店 2010-04-21 |
ファンなら問答無用で買う『ののちゃん全集』最新刊。
7巻ともなれば解説も不要ですね。
なんとなく2009年初頭がかなり面白い気がするが、もちろん水準は高い。
個人的にハマったのは4196。
笑ったのとは違うが、超能力少女富田さんが出てくる4212も凄い。