思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

マーズ (1) (秋田文庫)マーズ (1) (秋田文庫)

秋田書店 2000-09

地球人類が核戦争を始めるような愚かな種族なら滅ぼしてしまえ、と六神体を残した種族。
その筆頭たるガイアーを操る能力を持ちながら記憶を失ったのがマーズだ。
太陽系の惑星の名前を持つロボットたち。
ツッコミどころも満載なものの、順番に襲って来るロボットと謎の能力、という展開はベタながらやはり引き込まれるものがあるのは否めない。
横山ロボはキャラ性重視というか、真面目に、どころか普通に考えるとダサいのだが(特にサラリーマンっぽいタイタンとか、インカ風のロボにダルマ風など)、何故か不思議な魅力がある。(『ジャイアントボロ 地球が静止する日』で庵野秀明がアップデートしたものが秀逸)
海底にあったからフジツボだらけ、というガイアーも凄い。

星の舞台からみてる (ハヤカワ文庫 JA キ 7-1) (ハヤカワ文庫JA)星の舞台からみてる (ハヤカワ文庫 JA キ 7-1) (ハヤカワ文庫JA)
井手

早川書房 2010-05-10

ラノベっぽい表紙とタイトル。
突っ込む以前に、これに惹かれて買うほうも買うほうなのだが…。
システムエンジニアが書いただけあって、ふつうのサイバーパンクより地に足の付いたネットワークものになっている。
死んだ天才システムエンジニアの生涯を辿る、というのも『パトレイバー劇場版』みたいで良い(…というより、まんまパクリやん〜)。
アバターというかエージェントが意識を持つか、というのも古典的かつ、それほど説得力ある物語には思えなかった。
全体的な感想としては、ラノベ以上、本格未満、というところか。