思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『日本の地名』 補足編集の不手際(校正不足)のせいか、文章の途中で次のページをめくると、次のトピックに移っていることが二、三回あった。 やはり「戦闘力」のハイパーインフレと、それにしては地味なバトルシーンのギャップはもう限界だよなあ・・・。…

「エンペラー」というのはあくまでローマ帝国の後継者であり、それを認定する権利は、キリスト教会が持っている。」逆説の世界史 2 一神教のタブーと民族差別井沢 元彦 小学館 2016-05-16どこかで見たような設定やビジュアルが続出。だが、パラレルフューチ…

新書なので、軽い本に見られがちだが、中身は結構しっかりしたドキュメント。ソフトカバーにすれば『ガンダム80、83、08』とか『トークアバウト・カウボーイビバップ』みたいな感じの体裁になったろうになあ……。 潰れかけのアニメプロデューサーが、当…

『100%月世界少年』スティーヴン・タニー著/茂木健訳 ☆☆☆ 第4の原色をした瞳とか、月を舞台にしたとか、いろいろなSFっぽい設定はあるが、要するに、「一晩の恋の結果、離れ離れになった二人が再会するまでの話」である。古典的過ぎる恋愛(青春)小説の…

『空母いぶき(4)』 ☆☆☆☆当然のことながら中国との交渉は決裂。与那国島奪還のための「はやぶさ」作戦が始動した。まずは早期警戒機を叩くのが現代戦の常道である。ビッグコミックという単行本のせいか、あらすじも作者のことばもないのが不満。せめて見開…

『賭ケグルイ(5)』 ☆☆☆★ 今回のギャンブルは選択ポーカー。賭け金が高い方が通常の順番か逆か(いわゆる大富豪における革命)選べる、というものだ。 改めて、本作は単なるハッタリ(ブラフ)のマンガなのだと分かる。『カイジ』や『ライアー・ゲーム』の…

『空母いぶき(1)』かわぐちかいじ ☆☆☆☆存在は知っていたが、なんとなく内容は想像がつくのでスルーしていた。 が、潮匡人と百田直樹が大絶賛していたので読んでみた。 これは二一世紀版『沈黙の艦隊』だ! 同作を知っている人には、これだけで十分読む気…

『異種間通信』ジェニファー・フェナー・ウェルズ著/幹遙子訳 ☆☆★火星にある異星人の宇宙船に向けたNASAのミッション。そこで待ち受けるものは…。 映画『ミッション・トゥ・マーズ』や小説『第二の接触』みたいな話。いわゆるロズウェル事件を全肯定して、…

イタイ・タルガム『偉大な指揮者に学ぶ無知のリーダーシップ』「バーンスタインはこう語っている。「指揮者はオーケストラに演奏をさせるだけではない。(中略)演奏する気にさせるのだ。」「偉大な指揮者たちの長所は、そのまま真似するのではなく参考例と…

『これが物理学だ!』ウォルター・ルーウィン著/東江一紀訳 ☆☆☆★ 文藝春秋まえがきによると、講義そのものは、でんじろう先生みたいで面白そうだが、この著書にはそれは二割くらいしか表せていないのではなかろうか? 記述じたいはよくある洋書と大差ないの…

決定版 第二次大戦戦闘機ガイド歴史群像編集部 学研パブリッシング 2010-07

『宇宙探偵マグナス・リドルフ』☆☆☆『宇宙大密室』を思わせるようなタイトルだが、残念ながら、同作と同じく、ミステリSFではない。 なぜならば、原文の肩書きは「探偵」ではなく、「トラブルシューター(解決人)」なのだ。どちらかというと、本格ミステリ…