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新書なので、軽い本に見られがちだが、中身は結構しっかりしたドキュメント。ソフトカバーにすれば『ガンダム８０、８３、０８』とか『トークアバウト・カウボーイビバップ』みたいな感じの体裁になったろうになあ……。
潰れかけのアニメプロデューサーが、当たらない、無理だと思われていた戦車アニメに挑み、さらには震災の風評被害で観光客がめっきり減った大洗の町を巻き込んでプチブームを起こす。ちょっとしたプロジェクトXである。
特に大洗の商店街は、元々が観光地なので、新しい客への対応は慣れている、というあたりがポイントかも。また、自衛隊が戦車を出すまでの下りが、実は移送など、ハードルが高いことも分かって興味深い。
本当は、カトキ氏が、ＯＶＡで絵コンテとして参加するきっかけをインタビューで語っているのを資料として読むために買ったのだが、意外と面白かった。

ガルパンの秘密 ~美少女戦車アニメのファンはなぜ大洗に集うのか~【通常版】 (廣済堂新書) ガルパン取材班 廣済堂出版 2014-07-16