思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『100%月世界少年』スティーヴン・タニー著/茂木健訳
☆☆☆
第4の原色をした瞳とか、月を舞台にしたとか、いろいろなSFっぽい設定はあるが、要するに、「一晩の恋の結果、離れ離れになった二人が再会するまでの話」である。古典的過ぎる恋愛(青春)小説のフォーマットだ。
まず「その出来事」が描かれ、その後、その前後が断片的に描かれるので、非常に読みにくい。
優等生(トッパー)クラスとおちこぼれ(ルーピー)の二重生活とか、非SFとして、時系列を整理すれば、ちゃんと読みたい人だけ読んで、私みたいに恋愛もの嫌いには避けられるのに…。