思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『萌えよ!戦車学校(8)』
☆☆☆☆

第二次大戦もクライマックス。すなわちドイツと日本という二大帝国が衰滅する過程という事である。
中でもドイツは局地戦では戦場(というか対戦車戦)レベルでは最後まで鋭い戦果を出している。まさしくドイツの科学力は世界一!
マンガとしても『ライン河渡河作戦』や『ベルリン攻防戦』は大ゴマの使い方、白黒のコントラスト、構図など、水準以上の完成度。
挿し絵としては228ページのものが異常にクオリティが高いのだが、元ネタがあるのかな?
日本陸軍(海軍が何もしていないというのではなく、本書の内容的に載っていないので)の大東亜各地での奮戦が分かる。
日米そしてソ連が日本本土を舞台にどのように戦うかという計画についてもよく分かる。世間的には、8月時点では日本軍はボロボロだというイメージだが、動員兵力150万と実は意外と戦力があったのだ。

萌えよ!戦車学校VIII型 (バルジの戦い・沖縄決戦・ベルリン攻防戦)萌えよ!戦車学校VIII型 (バルジの戦い・沖縄決戦・ベルリン攻防戦)
田村 尚也 野上 武志

イカロス出版 2016-10-07