思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『電池が一番わかる』京極一樹
☆☆☆
技術評論社

乾電池ごとの特色がわかる。
本書では図表だが、書き出しで、使用機器ごとに最適な電池を。
「カメラ、デジカメ  ニッケル水素電池リチウム電池、リチウムコイン電池
玩具  アルカリ乾電池、アルカリボタン電池
ヘッドホン アルカリ乾電池、ニッケル水素電池
リモコン アルカリ乾電池、アルカリボタン電池

「水素イオンなど正電荷をもつイオンを「カチオン」、水酸化物イオンなど負電荷をもつイオンを「アニオン」」
いわゆる「マイナスイオン」は間違いであることがここからもわかる。学問的にはこうなっているのだ。

「反射させないためには、表面をエッチング(刻みを付ける)処理で、反射光を光吸収層の中に閉じ込めてしまいます。エッチングの深さや角度と厚さの関係をうまく設定すると、光をまったく表に出さずに閉じ込めることが可能になります。太陽電池がほぼ真黒に見えるのは、このようにして太陽光を全て吸収できるように設計しているからです。」

電池が一番わかる (しくみ図解)電池が一番わかる (しくみ図解)
京極 一樹

技術評論社 2009-12-23