思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

♯テレビ

雲のように風のように
☆☆☆

放送当時に観たし、その前後に原作も読んだ。テレビスペシャルという、テレビ映画というか。
改めて観たが、まず劇伴に全て聞き覚えがあったのに驚いた。サントラは買ってなかったのは確実だったから、どうもレンタルをダビングして聴いていたのだった。ちなみにけっこういい曲である主題歌は収録されてらおらず、ラジオ「青春!ラジメニア」で流さられたのを録音した(^^;)
お話としは、ジブリ映画や『彩雲國物語』を例に挙げるまでもなく、王道というか、ド定番なので、どこかで見たことがあるような展開の連続。
架空の国名ではあるが、とこから見ても中国の、後継者争いや、後宮という制度など、いくらでもドロドロできる内容だが、かなり子供向けにライト、かつ、叛乱などもサラッと描いている。
映画的な演出も、ナレーションで説明してくれたり。その際たるものが、主人公・銀河が、馬小屋で皇帝と性交する場面。描かれているのは二人で藁の山に抱き合って倒れるだけ。もう一つは、そのちょっと前に、正妻となり、廊下を歩いている銀河が一瞬変な顔をするシーン。ここ、最初はつわりかと思ったが、馬屋のシーンの銀河の間接的なセリフから、初潮であったと分かる。これなんて、子供では絶対分からない演出だしね。後者に関しては直接の説明はないので、ちょっと大人向けに残された部分か。
ちなみに、原作はテレビ化の前後に読んでいて、後宮ものらしく〔原作小説のタイトルは『後宮小説』〕、性的な描写もある。西域らしき出身のルームメイトに男性経験があるとか。