思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

デューン 砂の惑星


☆☆☆

デヴィッド・リンチ版。小学生の頃、テレビで観たが、ほとんど覚えていなかった。逆に、ドゥニ版『デューン 砂の惑星』とほぼ同じである事に驚いた。本作のほうが、その先まで観られるぶん、お得という、べきか(^^;)
特撮オタク的な視点から観ても、80年代ならではの味、という以外に観るべき理由がなかったけど。
ドゥニ版でも、太って醜いキャラだったハルコネン(ドゥニ版ではハルコンネンだったかな?)は、本作では顔の半分に水疱がある、生理的に実に嫌な特殊メイクが施されている。下手なホラー映画のモンスターが裸足で逃げ出す、嫌さだ(^^;)
現在の目で観てもセンス・オブ・ワンダーを感じれたのは、冒頭に出てくるへんな怪物だ。最初は、黒いコンテナみたいなやつの周りにこれまた黒づくめの物騒そうな集団と共に登場し、窓が開くと、赤ちゃんが大きくなったような、これまた気持ち悪いやつが出てくる。
制作年代的にその周辺だろうが、『スターウォーズ』への影響の発見が面白い。サンドワームは『ジェダイの復讐』に登場するやつそのまま(あちらには口しか出てこないが)だし、宇宙船は後に『エピソード1』の通商連合の宇宙船に似ている。
サンドワームのミニチュア特撮は、もちろんミニチュアであることはバレバレだが(もちろん、小学生当時はそうは思わなかったけど)、水のではなく砂なので、スケール感も割と出ていたし、三又の口のギミックも生物感溢れるもの。まさか、手を入れる人形みたいなサイズってことはないよね??