思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

セフレの品格 初恋

☆☆☆

映画『失楽園』を観た時に、自分とは完全に別世界の話なので、全く面白くない、という感覚を味わったが、本作も極めて似た感じだった。
監督はジョジョだけど、らしさはほとんどなかった。
クライマックスの、会社の上司が本音を出して、通りすがりの人と絡むところは、ちょっと男の本音を出すジョジョらしいのかも。
主人公が、バツ2で、高校生の女の子がいるアラフォー。同窓会であこがれの男と再会したところから、セフレとして関係を続けることになる。全くなんのひねりもない展開やん。
男のほうは、何人もいる中の一人として、誰も好きにならないことを信条にしている。主人公もそれを受け入れているが、お約束として、好きになってしまう。
男のほうにも、そうならざるを得ないよなぁ、というそれまでの過去が、ラストに描かれるが、過去編が終わると、すぐに幕切れで、明らかにアンバランスで、まるでいいところでキャラの生い立ちが挿入される『ジョジョ』みたいだ。
そもそも、セフレ男が、そんなハンサムでもないのが、逆にムカついて、受け容れられなかったのかも。病院の若先生、というステータスはあるけど。個人的にはTBSの安住アナに見えて仕方なかった(^^;)

以下ネタバレ

セフレ男がそうなったのは、好きだった看護婦に告白してら、父親のお下がりで、なおかつ結婚してからも女から望んで義父との関係を続けていたのを知って、ということが理由だとか。そんな女いるんかなぁ……。まあ、連城三紀彦みたいな展開で、文章で読むぶんには顔が見えないから受け入れられるけど。どうしても自分の周りでイメージしてしまうから、肯定するのは厳しい。