『I T それが見えたら、終わり』☆☆☆★
『スタンド・バイ・ミー』足す『貞子3D』みたいな感じ。
タイトルの感じでは、何だか分からないものが襲って来る、『ファイナル・デッドコースター』とか、『』とか（タイトル忘れたが、キャリー・アン・マス』が刑事役で出てくるやつ）みたいなホラー・サスペンスかと思ったが、Jホラーの演出によるモンスター・ショッカーだった。
終盤に出てくるピエロのアジトである屋敷とか、『ジョジョ』に出てきた舞台や描写が非常に多く、モンスターの襲い方も、スタンドっぽい（そもそもスタンドの名前の由来が『』スタンド・バイ・ミー』というくらい影響を受けているくらいなこで）。いや、むしろ、本作の映画スタッフが『ジョジョ』ファンかも(^^;)
最大の映画としての問題は、映画内での因果応報が閉じていないこと。ヒロイン（どう見ても可愛いとは思えないのだが）はトイレてまタバコ吸って、近親相姦されていたっぽいとはいえ、父親を殺してる（半殺し説あり）。いじめっ子は、モンスターに殺されるのも一人だけ。
最大の問題は、ピエロが完全にモンスターであること。このへんが『貞子3D』っぽいのだ。口はエイリアンみたいに中から出るし、
触手は生えるし、頭を刺しても死なない。だんだんモンスターに変容するのかと言えば、いちいち人間に戻るのだ。
まあ、ピエロのメイクじたいは、『ダークナイト』のジョーカーっぽくて怖い、ってのはあるが。
本作は前編なのだが、映画内では全く分からない（終わってみてさえ！）。何故モンスターピエロではなくI Tなのも分からない。
『追記』
町山さんによると、I Tとは、鬼ごっこの鬼の意味とのこと。
以下、ネタバレ
謎その１。
なぜ、ピエロのアジトで拐った子供が空中に浮いているのか。
謎その２
ヒロインの血塗れの部屋に入っても、父親が何も気がつかないのか。
最後は、謎というより不満だが、主人公が、失踪した弟が片腕で出てきた時に、躊躇わず射殺したのか。ここは殺されるとこでしょ？(´Д｀) このへんもホラーとは言えないゆえん。
