思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

レッド・ライト

☆☆☆★

デニーロとシガニー・ウィーバーという、ビッグ・ネームがメインキャスト。原題も同じで、タイポグラフィックなオープニングが格好良い。
シガニーは、超常現象をメシの種にしている詐欺師のインチキを暴くことを研究対象にしている大学の研究者。有名な能力者であるデニーロの手口を暴けるのか……?
これ、いわば「手品師のタネを見破る」系の映画。なので、私みたいな理系マインドの人間には終盤まではかなり面白かった。
ちなみに、オープニングにはUFOの記事なんかも映るので、超常現象全般をテーマにするのかと思いきや、UFOは全く関係ない。それならオープニングに入れるなよ、と言いたい。そんなに長くは映らないので、もしかしたらサブリミナル的な効果を狙っているのかも(詳しくは後述)。
映画としてはしっかり金をかけたルックだし、昔の日曜洋画劇場とかでは普通に流せそうな内容。

以下ネタバレ

シガニーがクライマックス前に死亡し、実は助手の方が前面に出てくるのだが、これは充分に想定の範囲内(伏線にしては明瞭すぎる描写がなされていた)。
それよりも、デニーロが彼の存在を感知して、妨害の機器類を破壊したのかと思わせて、実は助手のほうが、超能力者だった、というオチは面白い。彼が望む事態を(半ば意識的に、半ば無意識に)引き起こしていたのだ。
先に保留していてUFOの件も、もしかしたら、彼が宇宙人とか、UFO絡みで超能力を得たと暗示している、とも解釈できなくもない。まあ、無理矢理だけど(^^;)