思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

グランド・クロス

☆☆★

いわゆる「マヤ終末予言もの」ってやつ? アサイラムまたはアメリカのテレビ映画っぽい規模。
終末ものなのに、アメリカの片田舎町だけで完結する、というあたりや、CGのクオリティも日本の戦隊ものの映画版みたい(^^;)
展開だけみれば『カリフォルニア・ダウン』とかエメリッヒの『2012』に引けを取らないから、舞台を世界規模か、少なくとも全米で展開させれは、普通に大作パニック映画として世界公開できそう。
まあ、シャーマン的な女性が、寒波を止めたりと、「おや?」というところも随所にあるのだが(^^;)
まあ、気軽に見られる退屈しのぎにはちょうどいい。ちなみに、主人公の女性は、18歳ということだが、冒頭のロック・クライミングのシーンでは、老けた60歳くらいの父親のせいもあり、40歳くらいにしか見えなかったなぁ(^^;) 家に行くと、なんとか二十歳前後に思い込めるくらいにはなったけど。
真面目な作劇論では、スターがいないから、大事な役かな? という人も容赦なく即死するのは、パニック映画にとって大きなアドバンテージではある。逆に、主人公の父親とかは銃で右胸を撃たれても、大してダメージ受けてないし。後ろから撃たれて、胸の服に穴が開いてるんだから、右の肺はめちゃくちゃなはずだけどなぁ……。
予算的に舞台がひとつの町に限られているなら、せめて古代マヤがあった中米にすべきだったけど、これまたロケの予算がないというか、国内という撮影地ありきで決まったような気もするから、仕方ないか(´Д`)
とうぜんながら、低予算ゆえのツッコミどころも、まじめに見ればたくさんある。最たるものが、盆地の周りみたいな山が1キロ間隔くらいで次々噴火するところ。