思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

イコライザー

☆☆★

典型的な「ナーメテーター」もの。市井に溶け込み元殺し屋を演じるのは、デンゼル・ワシントン
重厚な演技なのはいいけど、アクションまで重ったるいのが最大の難点。全然スカッとしないんだもん(´Д`)
無駄な動作もなく目にも止まらぬ動きで、ピシパシと殺しをキメる役なのだが……。やっぱり、『キス・オブ・ザ・ドラゴン』のジェット・リーくらいはやってくれないと。
物語的にも、『ヴァンキッシュ』と『コマンドー』『タクシードライバー』などなど、色々合わせたような感じ。
ネタバレもクソもないジャンル映画だからラストまで書いちゃうけど、いくら元CIAだからって、最強の殺し屋ってのは無理がない?? CIAが暗殺のために仕込んだスペシャリストなのかもしれないけど。
『タクシー・ドライバー』ではジョディ・フォスターに当たる、主人公の動機となる人物、マフィアの元で働く売春婦役をクロエ・グレース・モリッツが演じるが、最初は一瞬わからなかったくらい。荒んだ役なので、綺麗に撮ってない(^^;)
アクションというか、暗殺ものとして、殺しのシーンに、独自性も、先述のように、動きの美しさも、坂本祐悟映画のようなスピード感もなく、終盤に向けて、アクション多めなのにもかかわらず、見ていて盛り上がらないのが致命的。働いていたホームセンターでの戦いなので、そこに売ってるバーナーや電動ドリルでマフィアたちを殺していく、シュワちゃん的展開はいいのだが、どれもこれも、直接見せなかったり、へんに格好つけてスローモーションを多様したりして、モヤモヤすることこの上ない。そう、本作はアクション映画としてはダメダメだ(´Д`)
ラストに、黒幕であるロシアマフィアをやっつける(わざわざロシアまで行ったの??)のも、部屋の電気を消して、電気コードを剥き出しで床に起き、手洗いから水が溢れたら感電死する、という、ホームセンターに引き続き、『ファイナル・デッド』シリーズか?! という感じのピタゴラ殺人。いやこれ、もうちょっとマフィアが素早く蛇口を止めてたら、暗殺失敗してたけど?(´Д`)