思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『ドライヴ』☆☆★

評価が高いようだが、全然面白くなかった。
ケーブルテレビの番組紹介欄には「世界一寡黙な主人公」とのことだったので、一言二言くらいしか喋らないのかと思っていたが、かなり喋ってたやん!?(´д`) そりゃ、普通の映画の主人公と比べりゃ、喋らないけど。
逆にそのせいで、ろくに喋らないのにアパートの隣人と良い仲になる、という『ジョーカー』のアーサーが知ったら激怒するような展開だ。
昼間はカー・スタントマン、夜は犯罪組織の逃し屋という『ベイビー・ドライバー』のような設定(『ベイビー・ドライバー』がパクったのかな? もちろん、本作自体にも元ネタ『ザ・ドライバー』という映画があるらしいのだが)。『ブルータル・ジャスティス』とか『ベイビー・ドライバー』とは違って、ホントのプロは派手なカーアクションとかせず、パトカーに見つかりそうになったら、隠れる、というあたりの演出(展開)には、さすがと思わされたけど。
裏世界の一員ということだけしか理由が見当たらないが、何故かドライバーなのに殺しの手口(とその反対の防衛手段)にも精通している、というのが都合良すぎる気がする。
隣人の子持ち若妻役のキャリー・マリガンは可愛いかったけど(女子高生役もできそう)、それくらいか。
途中までは「どこがPG12?」と思っていたくらい地味な映画だったのに、中盤のマフィア絡みのゴタゴタに巻き込まれてからは、ショットガンで頭が吹っ飛んだり、ナイフでさらっと腕の筋を切ったり、目にフォークを刺したりと、いきなり派手になる。

2011年 アメリ