思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

狐狼の血(2)



☆☆☆☆

当然ながら、小説の続編で、映画版の「2」である『狐狼の血 レベル2』とは全然違う内容。このへんは『リング』と『リング2』みたいな関係?
映画史的には『仁義なき戦い 広島死闘編』のような、タイトにフォーカスした作品。
とある山口組(を模した明石組)の下部団体の組長を暗殺して逃亡中の、国光なる下部組織の親分に、広島県のど田舎に左遷された日岡が遭遇する。
田舎の警察の日常や、ヤクザの仁義などがメインで、過激な抗争はないが、それでもページを捲らせる筆力はさすが。

以下ネタバレ

日岡がいくら昔ながらの仁義に厚い侠客肌の親分とはいえ、殺人で指名手配中のヤクザと兄弟の盃を交わす、というのはフィクションならではの展開だよなぁ。