思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

なぜ部下とうまくいかないのか

加藤洋平『なぜ部下とうまくいかないのか』を読む

発達心理学の一分野である「成人発達理論」を会社の人材育成に適用するための本。まとめると、
「発達段階1 具体的思考段階 言葉を獲得したての子供に見られ、すべての成人は、この段階を超えている
発達段階2 道具主義的段階(利己的段階) 極めて自己中心て的な認識の枠組みを持っている。他者の感情や思考を理解することが難しい。
発達段階3 他者依存段階(慣習的段階) 他者(組織や社会を含む)の基準によって、自分の行動が規定される。
発達段階4 自己主導段階 自己成長に強い関心があっあり、自分の意見を明確に主張したりするという特徴を持ちます。
発達段階5 自己変容・相互発達段階 自分の価値観や意見にとらわれることなく、多様な価値観・意見などを汲み取りながら的確に意思決定ができる。他者の成長に強い関心を示す。」

印象に残ったところ

「意識段階が高いほうが必ずしも良いわけではない。(略)発達理論を学びたてのときは、どうしても「レベルの高いほうがいい」「意識段階が高いほうが望ましい」という考え方に陥りがちです。(略)発達理論の世界では、各意識段階は固有の価値を持っていることを尊重します。」

「発達理論(略)では(略)自分より上の意識段階を理解することができない」

「じふ」