思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

十七人の忍者 大血戦


☆☆★

まず、最初でドン引き。松方弘樹が、伊賀の若手のエース、みたいな役回りらしいのだが、甲賀系の女といい仲。『ロミオとジュリエット』『伊賀忍法帖』みたいな、ある種定番の展開だが、敵の女のといい仲であるのな仲間にバレたのに、裏切り者扱いされてつまはじきされるでもなく、オレが一番優秀だから、オレがリーダーだ面をしているのだ。首領がいたのなが、なんとか龍之介というスターのだが、この首領が早々に敵地に乗り込んで捕まっちゃうんだよなあ。それで、松方弘樹の指図に従う、ということになる。『忠臣蔵』の大石内蔵助とかもそうだが、女にもてるやつに指図される、ってのはなんかイヤだ(^^;)
本作は「十七人」とはタイトルに大きく出ているものの、個性も描きわけもなく、単に「伊賀忍者の総数」というていどの意味しかない。何度か城に侵入して迎え撃たれたら、数人単位でバタバタと殺されていく。
潜入して捕らえた伊賀くノ一も、お約束通り逃げられたりする。
伏線も何もなく、頭から順番待ちに作ってゆき、「このへんでツイストがほしいねえ」という感じで主人公たちの三角関係が描かれたたり。
はっきり言って凡作または駄作。