思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

YAMATO2520(2)


☆☆★

一巻の追記。脚本、展開のダメさは、ほとんど全部のセリフが、どこかで聞いたことあるものばかり。
宇宙船建造問題は、地下の発電機と、物質精製機によって解決。いや、百歩譲って、未来の超科学だとしても、そんな便利なものがあったら軍や政府が放っておく筈がない。『スターウォーズ』の首都コルサントばりに惑星が栄えてないとおかしい。
設計図のシーンではタイトルに続いて、CGが活躍する。あと、建造途中の、艦橋がないヤマトのデザインも格好いい。
デザインで言えば、色々出てくる乗り物のデザインも、シド・ミードの真骨頂。この人、少なくとも日本人的な格好いいメカデザインはできないが、丸、三角、四角などのプリミティブな形を組み合わせて、それらしくまとめ、絵として美しく描く絵画力は天才的。パワードスーツも、他に類を見ない、一見の価値あるもの。この路線の追従者で、全然センスがないのが星野之宣(^^;)
こういうシンプルなシルエットは3DCGと相性がいいので、もうちょっと待って、全部のメカをフルCGで描けるようになってから作っていれば、評価は変わっていたかも。たぶん「ストーリーはダメダメだけど、デザインは最高」みたいな。