要するに、アニメ版『The ORIGIN』の手法で作られた映画。絵コンテは安彦氏なので、カトキ版全開だったルウム戦役編以前の、月面抗争とかのノリ。
言いたいことはキリがないので、箇条書きに。
良かったとこ。
メカ関連の描写は良かった。『UC』よりも『The ORIGIN』よりも。デザインだけではどうかと思った地上用高機動ザクも。ガンペリーも特に内部がカトキテイスト満載。ホワイトベースも、外装こそ大河原デザインのダサダサだったのざ残念だが、艦橋内部は、手すりなど、『The ORIGIN』ルウム戦役編でデザインされたものがベースになっているところに萌えた。
今回設定されたサザンクロス隊も単なる玩具的事情だけでなく、テレビ版で、無人島にいち脱走兵を追ってくる理由が不十分だったところに説得力を持たせることに成功している。
残念なとこ。
まずあり得ないと思ったが、やっぱり『アリオン』までの安彦アニメ（動きや芝居）はなく、あくまでも漫画家としての安彦キャラの動きであった。
ビッグトレー二番艦って、出す必要がどこにあったん？？(´д`) リアリティもないし、デザインも格好良くないし。
クラスターICBMは、ドアンが夜鍋している時の書名を見た時点で分かったなあ。
残置間諜っていうのは、結局レッドヘリングだったのか？ 単なる秘密ミサイル基地の番人？ それにしてはたった一人ってのもなあ。孤児を十数人連れてるのも、逆に説得力ない？ あの島にそれだけの家族がいたのに、ドアンの部隊が虐殺した？
一部が手書きでMSを描いているが、それが格好良くない(´д`) 特にアムロの悪夢回想シーン。シャア専用０６Ｒとか、１カットどころか動画数枚、コンマ数秒のレベルでしか登場しない。コマ送りでようやく確認できたレベル。
音楽がダメダメ。テレビ版の曲（アレンジはしている）を流すのも、シーンと合っていないし、本作オリジナルのエレキっぽい曲（そういや、『シン・ウルトラマン』も、映画オリジナル曲はエレキだったなあ）もイマイチ。
2022年 日本
