思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など


『ワンスアポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明』
☆☆☆★

20年前くらいに観ていて、内容も大体覚えていた通りだな、まさか2時間以上あったとは(^^;)
清朝末期のチャイナ時代劇と、カンフーを融合したシリーズの第一作。最初からシリーズ化を念頭においてたかどうかは不明だが、主題歌をジャッキー・チェン、準主役にユン・ピョウという、香港アクション映画界の二大スターが関わっているのは、そのための点火剤なのか。
本作は同い年か、ヘタしたら歳下の若い叔母おばさんとの淡い恋模様、西洋人の侵略(租界)と文明の浸透、中国人同士および西洋人との格闘アクションの、3つの要素から成る。私的には、アクション以外の要素はどうでもいいので、初見でもないから感想はパス(^^;)
ただし、清朝ならではこコスプレは、裾さばきや、弁髪を使った攻防なんかも見どころになっている。
序盤は街のケンカみたいなところから始まって、民兵と白人兵との小競り合い、梯子を使ったアクロバチックな戦いと、右肩上がりに派手になっていくアクションの組み立て。
久しぶりに見ると、やっぱりジェット・リーのアクションのスピードとキレは、「美しい」のひとこと。逆に、ユン・ピョウは、へっぽこカンフー使いの役なので、受け/避けのアクションに徹している。
クライマックスの梯子アクションは、アクション映画史上でも特筆すべき場面。梯子を飛び移る、梯子ごと反対側に倒すように移動する、シーソーのようにバランスする、折るなど、梯子を使い倒している(^^;)