思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『ラッキーナンバー7』☆☆☆★

原題は『Lucky Number Slevin』。ブルース・ウィリスモーガン・フリーマンが出ている、というくらいの情報で観た。
冒頭で主人公がブルース・ウィリスに殺される? という衝撃的な幕開け。
彼は主人公ではなく、本当の主人公はジョシュ・ハートネットで、本作ではほとんどブラッド・ピットみたいな見た目。彼がマフィアのゴタゴタに巻き込まれる、という話。
ノーランの『メメント』と、タランティーノの『パルプ・フィクション』、(ブルース・ウィリスが出ているだけ、という感じもするが)『12モンキーズ』を合わせたような感じ。
ヒロイン役でルーシー・リューも出ていて、本作をみて、ようやく彼女がアメリカで美人扱いされている理由がわかった気がした。白人って、大体が垂れ目でしょ? 東洋人的なつり目に憧れがあるんじゃないかと(・・)
とにかく事前情報が少なければ少ないほど、驚ける。最初は先に書いたようなトラブル回避型映画かと思わせて・・・という映画。善人か大物役が多いモーガン・フリーマンがマイフィアのボス、という役回りなのが、珍しいかも。

以下、ネタバレ

本作は実はどんでん返し系映画。先に挙げた3作の他に、『ユージュアル・サスペクツ』とかに近い感じで、ラストになって伏線がパタパタとドミノ倒しのように回収されていくのが面白い。マフィアの用心棒だと思われていたブルースが、実は主人公とグルだった、というのが真相。
モーガン・フリーマンも、実は義理人情に厚いヤクザ、とかではなく、普通に悪いマフィアのボスで、両親を殺された主人公の復讐によって殺される、普通の悪役を演じているのが珍しい。あんまり悪そうじゃないのがご愛敬だけど(^_^;)
タイトルは、冒頭に映る、八百長競馬で勝つはずだった馬の名前。

2006年 アメリ