思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

海底47m


☆☆☆★

サメ映画いがの何物でもないのだが、アサイラム系のふざけたものではなく、『ジョーズ』直系かつ、余計な要素をなるべく排除した、実に好感の持てる映画。
メキシコだかどこかにやってきたら二人の女性(姉妹?)。
サメ・ウォッチングのためにケージに入って海に入るのだが、オンボロなので、ワイヤーが切れ、水深47メートルの海底に取り残される。
無線が届かなかったり、ケージの外へ出られなかったり、酸素ボンベがなくなりそうになったり、ケガをしたり、ケージに足を挟んだり、当然サメが襲って来たりする。
本作は、海に潜るところから始めて、1時間くらいにしても違和感がない、というくらい、海に潜ってからの印象しか残らない。
サメもCGなのか作りものか分からないくらいだったし、物語のスパイスとして必要な時にしか襲ってこないなど、御都合主義と紙一重なくらい、サメの登場場面も、のべつまくなし、というわけではない。
あちこちに、いくらなんでもじっくり見せすぎ、というシーンが多いので、もろもろ合わせて20分は短くできたと思うのだが。

以下ネタバレ

ラストには、遅いくるサメに噛みつかれながらも、なんとか船にたどり着くのだが、10メートルはあらうかという巨大ザメに、しっかり2回も噛まれながら、腎臓を噛みちぎられているわけでも、片足がないわけでもない、というのは納得いかないなぁ……
……と思ったら、なんと夢オチ。とは言え、2本目の酸素ボンベを吸うと、窒素酔いする、という伏線(ネタ振り?)があるので、これはむしろオッケー。実はケージに脚を挟まれたまま、というのは良かったのに、そこで力尽きて、デッドエンド、にはならず、レスキュー隊に助けられてエンドロールへ。エンドロールが流れるまでも、やたらスローでの顔のアップで、がっかり感に拍車をかける。どうせ夢オチなら、助けが見えたところか、せいぜいレスキュー隊に抱えられて水面に向かうところでエンドロールでしよ?!(´Д`)
女優のアップをどうしても見せたいなら、エンドロールのバックにしてよ!