思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『ラストムービー』☆★
ケーブルテレビの概説だけ読むと面白そうだったけど、観てみると色んな意味で「なんじゃこりゃ?!」な映画だった。
映画だけ観た感想としては、映画も知らないような僻地で映画を撮影したら、現地の人が虚構(ごっこ)を本気にしてしまった、というもの。内容としては『テリー・ギリアムドン・キホーテ』の方が遥かにスマートで分かりやすい。
高橋ヨシキでの某ラジオでの解説を聞くと、なるほど思わせられるが、それでも本作が面白く感じるかと言うと、そうでもない。あえて時間軸をシャッフルして分かりづらくして、芸術作品っぽくしているのは、時代背景のせいもあるのか。
テリー・ギリアムドン・キホーテ』の方は虚構に取り憑かれるのは一人なので、憑依型の役作りをする役者の延長上として分かるが、村ぐるみ、ってのはねえ・・・。まあ、世界各地には命がけの奇祭もあるので、それの誕生の契機になった、と解釈すれば、理解できなくはないが・・・。