思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ビルとテッドの地獄旅行』☆☆☆★
以前に高橋ヨシキ氏がメディアに出ていた時に、何かの関連で出てきたもの。地獄に落ちる時間が長すぎて遊び出す、と言うくだりだったかな?
てっきり単発のバカ映画だと思っていたのだが、見始めると、どうもおかしい。調べてみれば、『ー大冒険』と言う前作・1作目があるらしい。
おバカな大学生だが、後に世界を救う音楽を生み出すらしい、そのために未来ではある種、神として崇められている、と言う概要さえ知っていれば大丈夫。未来人がタイムマシン(これが電話ボックス、と言うところからしてバカである)で彼らを殺しに行く、と言う『ターミネーター』型の映画。
その資格は同じくロボットだが、それよりもビルとテッドの外見を持っている、と言うところがミソ。低予算なので、お腹の内部メカと、時々外れる頭くらいしか作るカネがないのだろう。
二人が意気投合した時にエアギターをして、その度にSEでもギターが鳴るのも、バカ演出なのだが、次第にこれが快感になってくるから恐ろしい(うまい)(^_^;)
地獄で死神相手にパーティーゲームをして勝ったから天国に行って、ロボットを作れる科学者をスカウトし、神様に掛け合って生き返らせてもらう、と言うプロットなど、まあどうでもいいだろう。ほとんどドリフのコント映画みたいなノリ。
クライマックスには未来から来た親玉と戦うが、画面に映っていない間にタイムトリップして、仕掛けを施していた、と言うある種の『ジョジョ』的な、反則的な駆け引きもあったり。
なんと言ってもラストに彼らが歌う歌が全然良くないのが残念極まりない。途中にバンド大会で演奏される曲の方がベースが格好良くて好きだったけど(ただ私がベース好きなだけ、と言う説もある)。
とりあえず、憎めないバカ映画で、30年経って続編が作られるのも分からなくもない気がする。