思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

デューン砂の惑星』☆☆
そこまで期待していなかったが、ドゥニ・ベルヌーヴ監督だし、SFファンからは絶賛されているので、もしかして・・・と行ったが、ダメだった。開始早々からずっと睡魔と戦いながら、実際にマイクロスリープも何回かやってると思う。
原作は2巻まで読んだが、映画を見て、原作の展開を思い出す、ということもなかったし(´д`)
展開がスローテンポであることもそうだが、なんと言っても「SFは絵」なのに、格好いい/センス・オブ・ワンダーを感じるビジュアルがなかったのがキツい。最大のイコンであるサンドワームもそうだし、代表するメカであるトンボ型飛行機も、『ラピュタ』っぽいが、良くも悪くも動きがブラック・ホークみたい。
ただし、劇伴だけは異世界っぽいというか、聞いた話では、楽器自体から創作したそうで、非現実的な空気を醸し出している。クレジットを見たらハンス・ジマー。さすが、やるねえ。
結論としては、30数年前に見たデビット・リンチ版の方がまだ味があって、尚且つ分かりやすかった気がする。当時は小学校高学年だったので、記憶も曖昧だし、理解度も低いし、原作も未読だったけど、あちらの方が良かった感じ。