思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

三島由紀夫VS東大全共闘
☆☆☆★

右翼の象徴ともいえる三島由紀夫と、極左活動家の代名詞・東大全共闘が、よりにもよって東大内で討論を行なっていた。TBSが取材した映像とナレーション、30年経った関係者のインタビューで構成されたドキュメンタリー。
まずは経緯として、討論を申し込んだのは全共闘側であること、三島由紀夫は対決姿勢ではなく、常にユーモアまで交え(「敵」である会場の観客の笑いまで誘うのだ!)、冷静に自分の思想を語る。
もちろん、現代の、右翼よりの私からすれば、三島の言論にはほぼ賛同するし、全共闘の言論には観念だけが先走ったり、ヤンチャしたり自由を主張するのも、歴史をもった国家の庇護があればこそ可能である、と言うニートにも通じる近視眼的な甘えを感じるのだが・・・。
改めて、当時の映像を見ると、現在の沖縄基地周辺のやりたい放題なんて、大学紛争の頃はまさにテロ・内乱状態。日本もちょっとは良くなってるんだなぁと実感できる(^_^;)