思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

石塚由紀夫『味の素「残業ゼロ」改革』を読む

日本の食品大手・味の素は世界各地で働き手を確保するため、日本以外では定時で帰る風習であることに、日本国内でも合わせることにした。それが年間の労働時間を2000時間か、1800時間まで短縮することだ。そんな取り組みをやっていることも知らなかったが、実際にほぼ目標達成し、そして次の段階としと、時間短縮ではなく、よりイノベーティブな成果を求める方向に社長自ら転進を図ったとのこと。
世界で活躍する巨大な企業と、我が社を単純に同列には比較できないが……。

印象に残ったところ

「従来の三分の一を目安に会議回数も参加者も絞り込んだ。会議実態を洗い出してみると、なんとなく月例で開催している定例会議が多かった。本当に毎月開く価値がある会議を除き、定例会議は3ヶ月に1回に減らした。」

「以前は売りたい商品をどう買ってもらうかに知恵を絞っていた。今は顧客のニーズや市場動向に細心の注意を払い、それに応える提案をする」

生産現場はできっこない(略)でも、できないときめたつけてしまうとそこで思考が停止し、本当に何も変わらない。ひょっとしてできるんじゃないか? どうすればできるんだろう? まずは考えてみないと道は絶対に開けない」