思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『大人のための読書の全技術』齋藤孝
☆☆☆☆
中経出版

本書に書かれている内容を全て実行するのは並大抵ではない。本屋に入ったら、必ず一冊買う、というだけでもたいへんハードルの高いことだろう。ましてや読書に馴染みのない人ならなおさら。
しかし、全技術とあるのは伊達ではない。本書は、そんな素人から、読書の達人までのノウハウ、スキルが網羅されているからだ。
私が注目した、あるいは読むに値すると判断したポイントは、読書には、速読と精読の2つがあり、それを目的によって使い分けるスキルが必要だ、としていること。
情報、知識を得るための読書なら、速読でも一部読みでも構わない。文学や、教養を深めるための読書では、精読、音読が有用。

「おそらく、蔵書の全部を全ページ読破しているという人は、本をたくさん読む人には一人もいないと思います。」
とあるが、月に15〜30冊読む私が「本をたくさん読む人」にはまだ不十分なのだろうか。全部読んでますがなにか?(買った、借りた直後の2週間は除くと)ま、パラパラ見の速読なら、百冊くらいは可能だけど、そんな金もないし、第一楽しくない。

「『論語と算盤』渋沢栄一
紹介されていて、読みたくなった本。50冊超リストアップされていて、一冊だけというのは、著者との共鳴度合いが低いかも。

大人のための読書の全技術大人のための読書の全技術
齋藤 孝

KADOKAWA/中経出版 2014-07-31