思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ガンダムホビーライブ』
マスターグレード特集。各モデラーが自分が好きなキットを作るという、変わった企画だ。『アーマーモデリング』のメモリアルキット特集に近いかも。
アストレイからターンAまで幅広いセレクトになっている。途中写真が少ないのが本書の問題点で、変形を生かしたExSとか、詳細を知りたかった。肩のスライド&山折れギミックとか、かなりのテクニックである。
恒例のマックス渡辺師弟対決は60ゼータ。誌面で見る限り、スケールメリットもなくが企画としては結果的に失敗かな〜(´Д`)
両氏は特集にも作例していて、鳥山ドムは九十年代的だが、渡辺氏の、フィルタリキッドの青を使った塗装法は興味深い。

『どんな本でも大量に読める「速読」の本』宇都出雅巳
☆☆☆☆★
大和書房

究極の「速度」本ではなかろうか。
本書で述べられているその極意とは、「分からなくてもいいから、どんどん読み進めろ。そして何回も読め」というもの。何度も読むことで、(予備)知識が増えて行き、精読しなくても内容が理解できるようになる。
確かに、知っていることなら、飛ばし読みでも分かる。それを、全く知識のない本に関しても行うには、同じ本を何度も読めば良い。これはコロンブスの卵的発想である。そのために、熟読を前提とせず、かんな掛けのように、浅くても良い、繰り返すことが重要なのだ。

冒頭に挙げた「究極」の理由はそれだけではない。速度講座、フォトリーディングや「検索」読者の問題点もしっかり指摘しているところにある。
そして、小説に対してもその有効性を漏らしていない。小説こそ、知っていることがほとんどだというのは、SF等には当てはまらないのだが、ここでも時間をかけず、繰り返し読む、というのが効いてくる。
また、熟読するあまり、一冊読むのに一週間もひと月もかけていては、最初に読んだ内容を忘れる、という指摘も重要。それなら、ザッとであっても、3日で三回読むほうがよほど頭に入るであろう。
もちろん、まえがき、あとがき、目次をこそ繰り返し読むことの不可欠性は言うまでもないだろう。

石野誠一『社員・パートさん11人までの小さな会社の「一人前」社長業』

印象に残ったところ

「時流は、大きな会社ほど大きな影響を与えます。(略)注意をはらう必要はありますが、小さな会社が経営的にできることはあまりありません。(略)大手企業や行政の動静をじっくりと観察してから腰を上げてちょうどいいのです。」