思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『経済で読み解く大東亜戦争

「強国(敗戦国)を解体すると、法を執行する力(秩序)が失われ、国内における民族問題や宗教問題が再燃します。(略)当時の為政者は「秩序が崩壊したときのコストがあまりにも高い」ということを歴史の教訓として知っていた」

「ベルサイユ体制を金本位制という観点で見れば、「世界中の金がアメリカに吸い上げられる仕組み」ということになります。それは同時に、アメリカ以外の国では金が不足することを意味するわけです。金の不足は貨幣の不足、つまりデフレです。その結果、世界経済は(略)世界恐慌(1929年(昭和4年))が起こりました。」

「本書で見てきた歴史のパターンは、経済的な混乱が人々の生活を困窮させ、その状況を打破するために極端で危険な考え方が支持されるようになるというものです。」