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『ギリシャから来たソフィア』
☆☆★

例によって、チャンネル桜で原作者の三橋氏が解説していたのを見聞きすれば、歴史的、経済的な知見は十分だった。
別に恋愛小説なんて要素は要らないしね…。
ま、本書は戦略的に『もしドラ』を読むような人に、保守・ケインズ経済思想を知ってもらうための弾丸だから、これはこれで問題ないのだが。
本として問題なのは、ソフィアの容姿が、ロングヘアだと描写されているにも関わらず、イラストが短髪であること。

経済とも保守思想とも関係ないトリビア。
「エーゲ海が特異な青色に輝いているのは、ギリシア本土が乾燥地帯であることもその大きな理由なのだ。（略）ギリシアは雨が非常に少なく、特に夏季はほとんど降らない。有機物が海に流入することも極めて少なく、従って当然プランクトンの発生量についても小さく抑えられるため、エーゲ海はあれほどに高い透明度を保っているのだ」