思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ロボダッチ(2)』小沢さとる
☆☆☆☆

資料館ではセットや、プラモ店の上のほうに置いてあった文字通り高嶺の花、○○島シリーズなどが紹介されている。こんなにあったんやね…(・。・)
マンガのほうは小学○年生的な少年マンガとしては十分面白いが、途中で赤塚不二夫的なギャグ路線になったあたりは中だるみ、または息切れ、という感じがする。
考えたら、あれだけ膨大なキャラがいるのに、その一部がほんの少し登場しただけで、ほとんどが『ドラえもん』的な日常ドラマなのは勿体ないよなあ…。毎回、「ロボX登場!」みたいにすればキャラ紹介かたがた何話でも話を続けられるのに…。
あってないような作品全体のストーリーも途中でぶつ切りで終わっている。三巻が存在するのかもしれないが、この二冊の体裁や作者のコメントをみる限りでは、それはなさそうだ。打ち切りか、作者の体力または精神的な都合でここで連載終了したのか…。どちらにせよ唐突な幕切れである。
この二巻中でも最大の読みどころは、最後の描き下ろしマンガ。『ロボダッチ』単純の舞台裏を描いたエッセイマンガなのだ。なるほど、当時の模型メーカー主導の企画ものなら、こんな感じだろうな…と同情を禁じ得ないが、リニューアルされたロボダッチ(エッセイマンガからするとタイトルも変更されそう)にも期待大だ。
っていうか、オリジナルのロボダッチも今こそ作ってみたいかも。
それともバンダイから「HGタマゴロー」とかが出たりするのか??(それならプレミアム的な当時のプラモを買わなくてすむし、たぶん思い出補正でがっかりするだろうからね)