思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

生田洋介『指導しなくても部下が伸びる! すべてのプレイングマネージャーに捧ぐ“結果を出せるチームづくり”の行動習慣72』

「人は「教わる」よりも自身の「経験から学ぶ」ほうが、影響力が大きく、満足度が高い」
「「指導しない」のは、リーダーが「楽をするため」ではなく、部下の成長のために「効果的な育成をする」ためであり、「部下が成長しやすい環境をつくる」ためです。」
「メンバーの成長を促す最も簡単な方法は、経験を積ませることです。」
「1マネージャーはトッププレーヤーではなく、チームの「方向性」と「関係性」を統一する役割を担っている。そのために、自身の「プレー」を犠牲にする必要がある
2メンバーそれぞれの個人目標だけではなく、チームの成果を重視する
3メンバーの成長を可能な限り支援し、細かい指導はしない
4チームやチームメンバーの結果に対して最終的な責任を持つ。何かあれば部下を守ることを約束する」
「リーダーは、クライアントや自分の上司の前で、部下を非難したり、責任を押し付けるようなことを「絶対に」してはいけません。部下が周囲に迷惑をかけるようなミスをしたときは、腹をくくって部下と一緒に頭を下げる。」
「一度の失敗も経験せずに、一人前になった人はいません。恐れるべきは部下の失敗ではなく、部下が失敗を恐れてチャレンジをしなくなることです。チャレンジをしないということは、成長する機会を失うことであることを肝に銘じておきましょう。」

「「考えることに気をつけよ。考えは言葉になるから。
言葉に気をつけよ。言葉は行動になるから。
行動に気をつけよ。行動は習慣になるから。
習慣に気をつけよ。習慣は人格になるから。
人格に気をつけよ。人格は運命になるから。」
フランク・アウトロー『リーダーシップ行動の源泉』」」


『常識から疑え!山川日本史(下)』
☆☆☆★

満洲事変前のこの時期、日本の政党内閣は決して弱くなってなどいません。(略)だからこそ、不満を持つ勢力は国内で、合法的に何かをやろうとしても無理でした。そこでどうしようもなくなって浜口首相を襲ったようなテロが起きた。」
「通洲事件(略)では二百人以上の日本人居留民が虐殺されています。女性は輪姦されたうえ、四肢切断されて殺され、しかも別の兵士に死姦されるという常軌を逸した虐殺でした。」
こういうことをもっと広めなければいけないのだろうが、中国万歳の日本では難しいんだろうなあ…。

「海軍中尉が上海で惨殺されるという事件が起きます。(略)海軍大臣は激怒し(略)陸戦隊を上陸させて上海に進軍します。そこまでされると陸戦も黙っていられなくなり、北平から南下を開始。これで「北支事変」が「支那事変」に変わりました。」
「日本は開戦後まもなくインドネシアを制圧しています。オランダ現地軍などわずか九日で粉砕です。そして、インドネシアの石油を押さえたことで、日本はその後三年も持ちました。米英と戦争をしながら、です。
それならば、最初からオランダだけに宣戦布告をして、インドネシアだけを攻略すればよかった」
「「ウェデマイヤー・レポート」(略)講談社学術文庫から出ている邦訳のタイトルは『第二次大戦に勝者なし』です。
たしかに英米はドイツと日本に買ったけれども、戦争目的を達成したのはスターリン毛沢東という共産主義者だけである(略)というのがその主旨です。」
スターリンは死ぬまで敗北せず、失脚もしなかったことになります。(略)ところが、山川日本史の索引にはスターリンの名前が挙がっていません。スターリンは本文中に登場しないからです(略)スターリンを書かずして、大東亜戦争から戦後にかけての歴史を書けるわけがありません。」

終盤の記述を見ると、スタンス的には井沢元彦に近い。対談やってほしいなあ…。まず近親憎悪というか、似てるだけに意見の相違が際立つ(反発する)と思うけど(^_^;)