思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『凡人のための仕事プレイ事始め』

中川淳一郎
☆☆★
文藝春秋

掴み所のない本だ。
著者は大手企業の営業か企画らしきところで、上司や顧客に振り回される会社勤めに嫌気がさして退職、フリーライターとして著書も何冊かある、という人物。調べていないが、もしかしたらネット記事か著書を読んだことがあるかも。
内容は、ざっくり「大会社のサラリーマンはつらいよ」編と、「フリーライターの人間模様」編に分かれる。
どちらも、そこから「働くとはどういうことか」を感じるわけだが、これがエッセイマンガとかならともかく、ビジネス書(狭義分類ならビジネス自己啓発本か)となると、論旨の散乱っぷりが気になって仕方がない(いちおう書かれているが、納得できない)。
敢えて見つけるなら、「大会社では、他人を怒らせない為に自分が振り回される」「フリーでは、相手に信頼される事が第一。信用されないのは全て自己責任」ということだろうか。