思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『ドル凋落 アメリカは破産するのか』三橋貴明
☆☆☆☆
宝島社新書

グローバリズムの擁護者として名高い経済学者、ジャグディシュ・バグワティ教授(略)でさえ(略)「貿易の自由化と金融の自由化との間には、一線を引くべきである」(略)「自由な資本移動が大きな利益をもたらすことを示す証拠はない」
と、断定している」

「「知識人」たちは、現在のアメリカでFRBがマネタリーベースを100兆円も拡大しているにもかかわらず、マネーストックがその半分程度しか増えない現実を、どのように説明する気なのだろうか」
マネーストックとは、乱暴に説明するなら、インフレ率と言ってもいいだろう。「知識人」たちは説明できないだろうが…。