(追記)
こういうタイトルだが、官兵衛ひとりのインテリジェンスの研究というより、『黒田官兵衛と情報学』というほうが適切なくらい、話は信長、秀吉、家康からスノーデンまで時空を超える。
「本書は黒田官兵衛の伝記ではないので、時系列の記述ではなく、むしろ情報源として、テーマに沿い、さらに信長、秀吉、家康の、それぞれの視点から官兵衛のインテリジェンス戦略を論じた。」
「『孫子』は王道ではなく覇道、勝つためには何をやっても良い。騙すテクニックが書かれており、これは日本人のマナーとはあまりにも異なっていて感性が合わない。(略)『孫子』を止揚した日本的武士道、戦略指南書が書かれたのが『開戦経』(略)大江匡房が著した兵法書」
も読んでみたい。