思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?』松本順市

「上司に質問です。「なぜ山田さんは新規開拓ができないのでしょうか?」おそらく、上司は答えに窮することでしょう。もしくは、「あいつは、やる気が足りないんだ」などと、精神論で逃げようとする。つまり、「山田さんが新規開拓ができない理由」を具体的に把握していないのです。これこれが、マネジメントができていない、最大の理由なのです。」

「誰もが日々、ワクワクしながら働くこと。そして、マネージャーとしての育てる喜び、新人として成長する喜び、同じ職場仲間の成長を認め喜びを、誰もが感じながら働ける職場をつくること。
 それが、あなたの会社の「業績アップ」につながるのです。」

「本当のマネジメントとは、「」本来なら会得するのに十年かかるものを、一つひとつきちんとクリアしてワクワクしながら三年でモノにする方法を示唆、伝授する」ということなのです。」

「人は給料が上がらなくても、ワクワクできる生き物なのです。(略)
成長に必要な情報は包み隠さず教えてくれる。
よいところ、ダメなところをきちんと見てくれる。
頑張ったことは必ず評価してくれる。
そして、評価の基準を「相対評価」から「絶対評価」に変えてくれる。(略)「社員の成長がわが社の成長につながる」という考え方を、全員が共有しながら働く喜びを感じられること。それが、「ワクワクしながら働ける職場」なのです。」

「「効率的なやり方」を発見したならば、それをみんなに知らしめて、みんなで真似をすることが当たり前に行われる職場にすればいいのです。(略)「気前よく公表したこと」を高く評価し、「出し惜しみ」は評価されないこと、というように職場の評価基準を少しだけ変えればいいのです。」

「会議のスタイルを変えることです。
結果を出した人を褒め、ダメな人を叩くのは、もうやめましょう。
その代わり、会議では「結果を出した人は、なぜ、結果を出せたのか?」を分析するのです。そして、その法則をみんなが真似して、繰り返せるように可視化、言語化するのです。」

「マネジメントとは、すなわち部下を育てること」


『ゴールド』アイザック・アシモフ
☆☆☆☆

短編が1/3、エッセイが2/3。エッセイのほうはアンソロジーの序文として書かれたものと、自身の雑誌に書かれたと思しきもの。どれもアシモフ博士の博識と饒舌が楽しい。
当時だけでなく、私の場合もまったくそうだったなあ…。
「1930年代から40年代のSF雑誌の読者は、大部分が(略)若くて知的な男性だ。(略)性格は内向的、(略)そんな若者が女の子のことを知らないのは無理もない。要するに彼らはあえて女の子に近づこうとはせず、たとえ近づいても鼻で笑われて拒絶され、たとえ拒絶されなかったとしても、次に何をしていいのかわからない。(略)わずかでもロマンスが入りこんでいる作品は、大きく減点していたものだった。」