思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

リメイク前の作品は見ていないので、それ以外で見た中で言えば、『2012』タイタニック』などを思い浮かべた。
まあ、筋も大体読めるし、凝った映像以外に見るべきものはないのだが、娯楽のためと割り切って見れば楽しめるだろう。

ポセイドン [DVD]ポセイドン [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ 2006-10-06


『ブラック・ロック・シューター』DVDがおまけで付いている。
50分もある、短めの映画くらいあるのだ。
その素性はともかく、純粋に映画として見ると、あまり褒められたものではない。
友達の間での嫉妬がテーマなのだが、それとカットバックで櫛状に挿入される異世界(細かく言えば物理法則すら異なる)でのバトルシーンとの関係についての説明が決定的に不足しているのだ。
エンディング後のシーンによって、2つの世界の関係じたいは分かるが、異世界の意味については商業作品として成り立たっていないレベルではないだろうか。

Hobby JAPAN (ホビージャパン) 2010年 09月号 [雑誌]Hobby JAPAN (ホビージャパン) 2010年 09月号 [雑誌]

ホビージャパン 2010-07-24


確かに面白くないとは言わないが、絶賛されるほどではないだろう…。
まずハードSF調に進んで来たのに、いきなり空間が歪む(厳密には物体が歪む)とか、超能力が出てくるのがなあ…。
『終わりなき戦い』を超える(?)マトリョーシカ・バトルスーツのアイデアなんかも面白いのだが…。
1つひとつはSFとしては不十分なガジェットを数と文量で押し切った、と言えなくもない。
解説にあるように、本作はあくまでもSFではなく、文系向けのエンターテインメント小説(悪く言えばナンパな)作品、という意図で書かれたのだろう。そういう意味では、本作はSFとして評価している人はどうなのかな…とも思ったり。

サラマンダー殲滅(下) (光文社文庫)サラマンダー殲滅(下) (光文社文庫)
梶尾 真治

光文社 2006-09-07