思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

リアル鬼ごっこ

☆

ベストセラーだし、ケータイ小説原作っぽいし、読んだ人から「読む価値なし」と聞いてもいたので、読む気も見る気もなかったのだが、柄本明吹越満が出ているんなら、ということで観てみた。
まず分かるのが低予算感。劇伴もストリングス推しで、微妙にずれている。『ガンツ』みたいにすればそれらしく怖げになるのになぁ。
以下、まともに書くのもアホらしいので、箇条書きに。ネタバレも。
ゲーム的設定、というのに加えて、異世界もの。安易すぎる(´д`)
誰かわからないものに追われて、ある時間になったら追われなくなる、その条件を犠牲を出しながら探ってゆく、というのならSFとかミステリー的な面白さもあるが、全部説明されるんだもんなぁ。
鬼のヘルメットは、これをフィギュア雑誌か何かで目にしていたのか、既視感があった。これも、正体不明とかならまだしも、囚人を使う、というのも安易。殺したり殺さなかったり、というのも、どっちかにしろよ! と言いたい。
鬼の武器がワイヤーカッターだというのは、先に観た園子温版で特に説明なく切断されていたのはこれが元だったのか、と分かった(^_^;)
異世界の王様の正体は、喋ったらすぐ観客には柄本明だって分かるやん(^_^;) こんな特徴的な喋り方の人を謎の人物に配したらダメでしょ(´д`)
バーチャルワールド、またはパラレルワールドのSFやミステリーでは定番の、片方の世界で死んだら、もう片方も死ぬ、という設定。それは良い。
本作で致命的な問題は、現実世界で妹を救ったら、異世界で処刑されそうになっている妹も助かる、という展開になることだ。それは同じ設定の数々の作品の常識でも、本作内のそれまでの設定説明からしてもありえないでしょ? むしろ現実で救っても、異世界で処刑されたから、現実でもやっぱり死ぬ、となるべき。本作の設定に則るなら、現実では主治医である柄本明を殺して、処刑装置を作動しようとしてる異世界の王も死ぬ、それで間一髪、という展開になるのが当然。
細かいところでは、テレビ番組のアナウンサーがディレクターもやってる、というのも変。
あと、無駄に主人公がパルクールばりのアクションを見せるのも意味わからん。

本作、C級というより、Z級と言っても良いかも。