まず、人物紹介が凄い。本文より細かい文字でびっしり6ページもある(^^;) これまでの8巻に出てきた人物が多いということよりも、ストーリー紹介を兼ねているから。
この巻の前半は、チベットで起きた、キマイラの起源を描くエピソードの完結編。いわゆる密教の歓喜仏みたいなのにたどり着くのさ、あまりにもベタだけど。
現代に戻って、キマイラが発動しかけた半獣人との戦闘描写が圧倒的で、これまで読んだファンタジー小説での、モンスターとの描写なんて目じゃない。もちろん、モンスターと素手で格闘する小説じたいがあんまりないけど。