思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

バスター・キートン ホーンテッド・ハウス


☆☆☆

最初はよくわからなかったが、銀行員のキートンが、くっつくお札のせいでドタバタなっていると、銀行強盗に間違えられ、逃げて行った先の屋敷には、本当の強盗がいた、という話。
この屋敷が見せ物でのお化け屋敷で、からくり屋敷でもある。中にはお化けの格好をしたギャングたちが、キートンを脅かしにかかる。本作を代表するのが、真正面から二階へ上がる階段を捉えたショットで、ボタンかレバーを押すと、階段が斜めの板に変わって、滑り落ちてしまう。
これ以前にも、コメディの舞台劇や遊園地とかにあったのかもしれないが、この映画によって、全世界に広まったであろうことは想像に難くない。私が最初に見たのは、ドリフかなぁ……?
他には、超絶体技はそんなにない。階段の横を踏み台にして二階に登るとか、逆に二階の落とし穴から一階へ落ちるとかくらい。
後、演出的には、顔のアップが随所にインサートされることによって、登場人物の感情や、立場の把握がしやすくなったのはありがたい。現代の「映画」に近いものになった。
ちなみに、再生速度をあ0.75に落としたらちょうど良かった。それでも素早い動きだけど。